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沢グルメ

Author:沢グルメ
川・花・こころで遊びましょう☆
■福岡県在住(♂)

■機 材:
・PENTAX K10D
・PENTAX istDS
■レンズ:
*smc PENTAX-FA 100-300mm
F/4.7-5.8
*smc PENTAX FA 77mm F/1.8
Limited
*smc PENTAX-A 50mm F/1.7
*smc PENTAX-FA 35mm F/2.0
*smc PENTAX-FA 28-80mm
F/3.5-4.7
*Tamron 90mm Macro F2.8
*SIGMA 28mm F/2.8
*SIGMA 18-200mm DC
F/3.5-6.3
■COMPACT :
・PENTAX Optio W60 (10MEGA)
・PENTAX Optio W10 (6MEGA)
・PENTAX ESPIO 24EW(35mm)

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夢見月
行く・逃げる・去る・・新年のスタートダッシュはどれだけ体験してもその速さに厭きれかえる。
ほんの少し前、身体の芯がゾワゾワと慌しい年の瀬だったのに鏡開きまで一息で、ふと気がつくと
豆撒きしてて、鬼の面を脱ぎ捨てテレビをつけると「雛祭り」の歌が流れている。おいおい・・と
嘆きつつ振り返えると一月の背中がまるで「光速」を演出したCGのように加速し遠ざかって行く。
でも僕は知っている、この加速も3月まででやがて徐々に落ちつくのだと。 期待かな。

つい先日仲間と飲みに出かけた。古今東西、酒席の開催については得てして、麗々しいお題目が
付けられるのだが実際、「飲兵衛」にとって酒席の主旨・課題は、「集まり・飲む口実」に過ぎず、
時節のご挨拶程度のもので何ら重要な意味を成さない。しかし有ると無いとではかなり気分が違う。
(また飲み!?) と刺さるような視線を受けそうな自分に対するエクスキューズみたいな物か?

nakama.jpg


この日も趣味の話しに熱が入り、仕事の事、家庭、来し方の色恋沙汰、そして要所に挿し込まれる
「苦笑いしたくなるほど度が過ぎない」下ネタと、日本の正しい飲み会の「議事進行メニュー」を
忠実に辿ると、あれほど「多過ぎるよ」と言って頼むのを躊躇った純米酒の一升瓶が空になっている。
しかも2本半。これだから素性の良い純米酒は危険だ・・と誰かが言い出すが、僕はその場の雰囲気
が酒の旨みを左右するだろうし、翌日の残り具合にも微妙に関って来るのでは無いか・・・と常々
学者のように考えるのだ。

程よく杯を重ねた頃合いで店を出る。そしてしばし呆然・・・入り口の引き戸をガラリと開けると、
そこは雪国になっていた。十分に水気を含み飽和状態となったスポンジを細かくちぎって降らせた
ような重く湿った雪が、福岡市内のすべてを真っ白に変えてた。 何時の間に?
思えばつい数時間前、確かに予報も悪く些か寒かったし小雨も降っていたがそれがほんのひと時で
街全体をこれほど変えてしまうと誰か予想しただろう。 
人は前兆があるにせよ、たった数時間後に起こる事態でさへ正確に予測する事は不可能・・
ましてや、明日とか来月とか・・・来年となると。




博多港に面して建つ事務所ビルの3階からはいつも対岸の岸壁に並ぶ穀物用のサイロが無機質な体躯
を晒している。トウモロコシや大豆などを満載した大型貨物船が着岸するバースでは、船倉から穀物
を吸い上げる為の大型ポンプから延びた巨大な蛇腹のホースが鋼鉄製のアングルに支えら、船が着岸
していない時には、真上に向け腕を振り揚げている。それはあたかもキリンが首をもたげているようだ。
錆び色が目立たぬよう予め考えられているのか、薄緑に浅茶色を混ぜたようなペイントで重ね塗り
されたサイロとホースの隙間には、荷役中にこぼれた穀物が地表のように埠頭の一角に敷き詰められ
ていて、お零れを狙う海鳥や鳩が常時空中を舞ったり、倉庫の屋根に止まり羽を休めたりしている。
驚かされるのは夜間にこの一帯を通行する時だ。子猫ほどに巨大化したネズミが、ヘッドライトに
照らされる範囲内を縦横無尽に往来するのだ。港湾労働者が去った後、埠頭を占拠するネズミ達は
この瞬間、食物連鎖の頂点に君臨している。しかも彼らには未来への予知能力が備わっていると言う。

2yoohi201202.jpg


会社のパソコンに1通のメールをもらったのは、夕陽が事務所の窓から斜めに覗けるようになった頃。
対岸に見えるサイロと倉庫の屋上付近に、これから夕日が衝突しそうになる時間帯だった。
メールの中身は丁度1年前の今日、山仲間とやり取りをしていた内容が記された何の変哲も無いごく
普通のメール・・・ここでの話題もやはり「飲み行きましょう」・と言う最初から「決まってる」結論を
導き出す為に何通も重ねられた、他愛も無いメールのやり取り。
「皆に声かけて、場所はドコにしようか、何時からにする?・・あそこの店の割引券があるよ♪」
一見今と何も変わらない平和な会話が続くそのメールには一枚の写真が添付されていた。

雪山だった。

紺碧の青空と滑らかに延びる美しい雪稜は、写真からでも晴天無風を感じさせる穏やかな気候。
奥から1人の登山者が手前に歩い来てるが小豆ほどの人影なのでぱっと見、誰か判別がつかない。
そんな事もあったか・・・ たった一年前なのにこの1年の変わりようと言ったら何だ。
この十数日後に襲った東日本大震が日本中を震撼させ、更にその1ヶ月後に降りかかった悲しみに
僕ら皆、失望のどん底に墜ちた。国内の様相も様変わりした、1年前の首相は誰だったか?
自分自身も変わったのだろうか。

1aozora201202.jpg



「キーツが作った愛の詩1個と、ヨーロッパ中の詩全部と交換しても良い」・・そんな事を言った詩人
が居たが、以前は年間の山行もクライミングも全ては雪山の為にある・と薄く感じていた事もあった。
正しいか間違いかが問題ではない。今では信じられない考えなのは、自分も変わったと言う事だろう。
人は変わる。時代も思想も感情も、日々の移ろいの中で変化し続けているので今日のあなたは昨日
のあなたとは別人だと言っても良い。

若者が信じる永遠の愛はやがて「誓いの儚さ」を思い知るお膳立てような物だった・と学習し始めて、
年月の流れと共に深くなる人生学習から得た経験値は、傷つく事への恐れ・とか立ち直りの潤滑化、
落胆からの回避の為に様々な方面に予防線を張り巡らす。信念はどこに行った!と言うが、微塵
の危機感も伴わない罵倒は、自らの声。大胆さに欠け腰が引けていると自覚しながらも尚、これが
学習から得た将来に対する予測行動なのだ・・とぼやけた信条を振りかざす他か手は無いのか。
しかしながらそこまでしても明日の事すら予見できないのが現実なのだ。 いや夢なのか。


「イチネンゴノ ジブンノスガタヲ ウツシダスカガミガアッタラ ノゾイテミタイデスカ・・」


何時の頃、誰が付けたか3月の別称 ・・・ 「夢見月」。

夢を見るよなつまらん事でも考えても良いぞ・・と許された唯一の季節かもしれない。そうしておこう。


沢美食

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琥珀 | 2012/03/01(木) 18:20 | Trackback:(0) | Comments:(4)

学者様、わたくし素性の良い純米酒には久しく遭遇しておりませぬ。

生きていく限り人は変わっていくのでしょう。
環境、出来事、他人の言葉、仕事・・自分の中での反芻
歳を重ねれば重ねただけ・・・
良くも悪くも・・・
2012/03/02 金 13:38:29 | URL | ひめちょろ #04A4fcJ2編集

お姫ちょろちょろさまへ

素性の良い純米酒は・・・どうなっても良いと思ってしまう程
危険極まりない代物であります^^;もうヘロヘロですわ♪

人間が日々、脱皮を繰り返すが如く毎日生まれ変わって行くのだと
言う思想は、ゆくゆく訪れるであろう風情深き末路の悲しみを
軽減させてくれる処方箋のようにも思えるのですよ♪
だって、昨日までの自分はもう居ない・・んだから。。。
悲しみようがないです。

そんな悟りを開けるように日々精進しなきゃいけませんね!

さて、飲みに行きましょうか☆
2012/03/03 土 14:55:19 | URL | 沢グルメ #-編集

夢見月ですか。。

忘れたいこと 忘れないこと
ほんまに この一年は
長かったのか 短かったのか

混沌から混沌へ そして
ひかりを求めつづけた一年でした
最近 宇宙の星たちの物語が好きになりました
宇宙の渚 彗星の謎 心が希望を感じたいのかな。。
2012/03/14 水 21:40:57 | URL | 吟遊詩人* #-編集

吟遊詩人さんへ

本当ですね、この1年長かったのか、一瞬だったのか判断が
つかない・・そんな感じです。

思考回路の一部で何かを感じなくされる・・そんな気もしました。

カオス・・・物事の始まりと終わりは混沌から∞・・

昨夜もやや大きめの地震があったようで、活動期に入っているので
しょうかね。。

短絡的には言えませんが、再び取り返しのつかない事故が
起こらないためにはどうしたら良いか。。 簡単に考えられそうな気も
しますが。

宇宙の渚・・ 水性の謎☆ 僕も惹かれますね~!

2012/03/15 木 18:40:40 | URL | 沢グルメ #-編集
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