プロフィール

沢グルメ

Author:沢グルメ
川・花・こころで遊びましょう☆
■福岡県在住(♂)

■機 材:
・PENTAX K10D
・PENTAX istDS
■レンズ:
*smc PENTAX-FA 100-300mm
F/4.7-5.8
*smc PENTAX FA 77mm F/1.8
Limited
*smc PENTAX-A 50mm F/1.7
*smc PENTAX-FA 35mm F/2.0
*smc PENTAX-FA 28-80mm
F/3.5-4.7
*Tamron 90mm Macro F2.8
*SIGMA 28mm F/2.8
*SIGMA 18-200mm DC
F/3.5-6.3
■COMPACT :
・PENTAX Optio W60 (10MEGA)
・PENTAX Optio W10 (6MEGA)
・PENTAX ESPIO 24EW(35mm)

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七つの子
梅雨入り宣言間近の北部九州地方、今年の6月は昼間は確かにそれなりに暑いのだけども、朝夕はとても過ごし易いと言うか、ちょっと肌寒いくらいでした。例年こんな感じだったかなぁ~・・と振り返りつつも、つい昨年の事でさえおぼろげにしか覚えていないと言う何ともお粗末な記憶力。
つい先日の昼頃、家内から「車庫のとこにカラスが死んでる!」と写真付きの連絡があった。見てみると確かに黒い物体がコンクリートの中央に小さく写ってるのだが、位置的にも車を駐車する場所なのに今朝出勤時に気付かなかったのは、それが助手席側だったからだろう・・でも思えば今朝方、車に乗り込むその時は気にもしなかったのだけど黒い産毛のような鳥の羽が足元に落ちていたのを思い出した。更に思いを巡らすに未明ごろ、いつもより相当けたたましくカラスが騒いでいた事を、夢うつつの中に聞こえていた記憶も蘇ってきた。
『そうか、今朝のアノ騒ぎの時、何かのアクシデントに遭ったのだろう』

早々に帰宅し車庫の手前に駐車すると写真の通りそれはそこに有った、巣だったばかりの子供のカラスのようだ。そして頭上の電信柱からけたたましいカラスの鳴き声が止む事無く鳴り響いている。見上げるとツガイだろうか2羽のカラスが見るからに憔悴しきった表情で我を失ったかのように落ち着きなく右往左往しつつ、しきりに鳴いているのだか大凡これまでに聞いた事も無いような何とも表現し難い「人の声」のような鳴き声・・それは悲痛な叫び声のようでもあった。
我が家の裏は雑木林のような里山となっていて一年中、鳥たちに憩いの場を提供している。時折、冬の渡り鳥たちも羽を休めに立ち寄るのだが、その中でも一番大きな樹木の上の方にカラスが営巣するようだ。
さてこれからこの死骸をどうするか一瞬考えたがこの雑木林の中に埋葬してやるのが妥当だろうと、裏庭に向かい埋葬場所を物色に行く・・と、すかさず2羽のカラスも後について来て隣の家の屋根に止まり鳴く。一旦、物置小屋に戻りスコップを探しているとまたその場所についてきて叫び声を上げる。私に何か訴えたいのか何かを予測しているのか、明らかに冷静さを失っているように見えるこの2羽のカラスの心情が湿った砂のように私の背後に張り付いて来て、そのまま体内に溶け込んでしまいそうな感覚、背筋にゾッとする寒気が途切れる事無く続いていて体中に鳥肌が立ちそうだ。ヒッチコックの映画じゃないけど今にも奇襲攻撃を受けるのでは無いかと空恐ろしさを感じつつ適地に穴を掘り始めた。子ガラスを埋める程度の穴を掘る事など容易な事だが、その土木作業中も相変わらずカラスは背後で騒々しい鳴き声をあげている。
『私が何をやろうとしているのか、わかるのか?』

いよいよその黒い小さな骸をトングで摘み上げ一旦、土嚢袋に納める。出棺だ。振り返る事も無く埋葬場所へ向かうが、彼らのけたたましい鳴き声はピークに達していて、もはや絶叫を超えている。
カラスは非常に頭の良い鳥だと言う。おそらくこの2羽のカラスは亡くなった子ガラスの両親だろう。この阿鼻叫喚の有様を人間界に置き換えるてみろ、目の前に我が子が息もせず横たわっていて自分たちはなす術もないと言う残酷極まりない状況の中、冷静さを保てる親がどれだけいるだろうか。取り乱し泣き崩れ、周りに当たり散らかして当然なのだ。
今私は、この2羽のカラスの目にどう写っているのだろう。非道な悪人と思われてるか、おくりびとに見えているのか知る由も無いが淡々と穴に埋め土をかけた・・・別に悪い事をしているわけでも無いのになぜか『許せよ』。。との思いが胸に過る。

スコップを納屋に片付け自宅に戻ろうとする最中も、カラスたちの泣き叫ぶ声が怒号のように背中から浴びせられる。何故だかわからないけどずっと、云い様もない背徳感と空恐ろしさが肩に乗ってる感じなのだけど、もしかしたらこれは患者の命を救えなかった医者も似たような感覚に陥るのだろうか・・と空想しつつ玄関をくぐった。時折カラスの声が聞こえてくるが、もう激しい鳴き声はしなくなった。わかってくれたのかなぁ。
忌まわしの象徴とも印象付けられていたカラスだが、それはあくまで人間が創り上げたイメージであって実は、他の鳥や動物と同じく、強い親子の絆を持った賢い鳥で、我が子を思う親の気持ちは人間と同じ、いやもっともっと強く優しいのかもしれない。子を思わぬ親などいるものか!・・と、改めてカラスから教わった気がした初夏の夕べでありました。
さて、今年の梅雨は豪雨に猛暑と予想されてるようです!皆様ご自愛下さい。
2017maytopix.jpg



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翡翠紺碧 | 2017/06/07(水) 16:32 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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